数年前にこんな記事を書いたのですが、最近 Zenn という新サービスが話題になっているので、改めてそれぞれの特徴を比較した上で、使い分けを整理していきます。
それぞれの特徴
個人ブログ
- 技術以外の記事でも、なんでも自由にかける
- デザインのカスタマイズが自由
- ドメインも好きなものに設定できる
- ブログサービスによっては公式アカウントがピックアップしてくれることも(はてなブログ、note 等)
- 有名ブロガーでない限り、まったく読まれないこともある
Qiita
- 「プログラミングに関する知識を記録・共有するためのサービス」であり*1、ポエムを書くと怒られたりする
- LGTM機能がある
- ストック機能もある
- 記事に対するコメントができる
- ユーザー、タグをフォローし、フィードに流すことが可能
- 自分が獲得した総LGTM数が Contributions としてプロフィール画面に表示される
- 自分が書いた記事を修正するとき、ストックしてくれたユーザに通知を送ることができる
- Organizations 機能があり、ユーザーは複数の組織に属することが可能
- SEOが強い💪
- 新着記事が各タグのフィードに流れるので、誰が書いた記事でも、ある程度は読んでもらえる
- 1日/週間/月間 単位で、人気の記事がトレンドページに表示される
- LGTMが増えるとTwitter公式アカウントがピックアップしてくれる
- LGTMが多い記事は週刊メールマガジンにピックアップされる(効果大)
Zenn
- 「知見を共有するプログラマーに対価を」をコンセプトとした情報共有コミュニティ
- 著者への 金銭的なサポート機能 がある
- 本を書いて、無料/有料で公開できる
- 記事を書く際、Tech(プログラミングに関する技術記事なのか)or Idea(考え方やポエム)を明確に選べる
- いいね機能がある
- バッジ機能がある(一日で最も人気のあった技術記事に対して付与される、等)
- 記事にdiscussion欄があり、ユーザーは自由に投稿できる
- Qiita のように、自分が獲得した総いいね数はどこにも表示されない
- GitHubリポジトリとの連携機能がある
- SEOはQiitaより弱い印象
- 新着記事が各タグのフィードに流れるので、誰が書いた記事でも、ある程度は読んでもらえる
- Tech, Idea, Book ごとのトレンド画面、タグごとの話題記事などがある
- Twitterの公式アカウントが記事をピックアップしてくれることもある
それぞれの特徴を表にまとめてみます。
個人ブログ | Qiita | Zenn | |
---|---|---|---|
共有できるもの | なんでも自由に書ける | プログラミングに関する知識 | - プログラミングに関する技術記事 - 本(無料/有料) - キャリア、チーム、仕事論、ポエムなど |
いいね機能 | サービスによる | LGTM、ストック | いいね |
コメント機能 | サービスによる | あり | あり |
フォロー機能 | サービスによる | あり | なし |
グループ機能 | サービスによる | Organizations | なし |
ゲーミフィケーション | サービスによる | ない? | バッジ機能 |
マネタイズ | サービスによる | ない | 金銭的なサポート機能、本の売上 |
記事ピックアップ | サービスによる | - トレンド画面 - Twitter公式アカウント - メールマガジン |
- トレンド画面 - Twitter公式アカウント |
SEO | サービスと、著者の影響力による | 強い | △ |
使い分け
それぞれの特徴を踏まえ、使い分けを考えてみます。
ブログ
- 雑な技術メモ
- 本の感想
- アプリやイベントの宣伝
- 技術と関係ないポエム
- 勉強会レポート
- 雑多なメモ
- 入社・退職エントリ
- 誰かの役に立つ、というより、自分の考えを整理するためのもの
Qiita
- プログラミングに関わる内容
- ググってたどりついて欲しい内容
- 今後もメンテナンスしていく予定があり、その都度、読者に変更内容を通知したい記事
- 誰かの役に立つことが目的であり、対価は求めない
Zenn
- 誰かの役に立ち、かつ、対価も得たい
- 渾身の記事である
- 本を書きたい、販売したい
そんなわけで、この記事は「個人ブログ」に書いてみました。