私は普段、会社員としてiOSアプリの開発をしておりますが、一方で趣味でもiOSアプリを開発しております。(この活動を本エントリでは「個人プロジェクト」と呼ぶことにします)
個人プロジェクトには、仕事上のプロジェクトでは得ることができない多くのメリットが存在します。今回はそのいくつかを書き出してみます。
企画〜リリースまでひとりでやることができる
仕事のプロジェクトでは、メンバーがプロジェクトの一部だけを担当することが多いと思います。例えばプログラマであれば決められた仕様に従ってコーディングを行い、テストして納品するところまでを担当するなど(もちろん会社によっては仕様策定からプログラマが参加するケースもあると思います)。
一方、個人プロジェクトでは企画からリリースまでを全部一人でやりきることになります。とくにiOSアプリ開発では、アプリをどのように申請し、どんな審査を経てリリースされるのか?までを体験することができます。もちろん場合によってはリジェクトされることもあるでしょう。こういった経験を経て、培ったノウハウを仕事にも活かせるのは良いことだと思います。
リリース後のASOなど運用ノウハウを身につけることができる
無事アプリをリリースできたとしても、もちろんそれで終わりではありません。自分のアプリを真似てくる競合アプリと戦ったり*1、よりダウンロード数を増やすためにASOを頑張ったり、色々とやらないといけないことが山ほどあります。こういった運用ノウハウを身につけることができるのも個人プロジェクトの魅力だと思います。
誰にも指図されない
仕事のプロジェクトと個人プロジェクトの大きな違いはここにあると思っています。前者の場合、目標を達成するために、自分があまりやりたくないことでも仕方なくやらないといけないことがあります。ここがツラいところではあります。
一方、個人プロジェクトでは誰からの指示を受けることはありません。自分がやりたいように進めた結果、期待通りの成果が出た時の嬉しさは格別ですね。*2
コーディング規約など存在しない
個人プロジェクトにはコードレビューが存在しません。「if () と { の間には改行を入れるべき」とか「変数名が気に入らない(具体的な提案はなし)」などの指摘を受けることもありません。自由にコードを書くことができます。もちろんこれが良い、ということではありませんが(むしろコードが自由な方向へ進んでいきますがw)、個人で書くコードぐらいはこのぐらい自由があっても良いのではないでしょうか。
声をかけてもらえる
私がリリースしているiOSアプリ「まりも」のダウンロード数が2〜30万を超えたあたりだったでしょうか。勉強会などで「あー、あのアプリの作者さんでしたか!」といったように声をかけて頂ける機会が増えてきました。勉強会でぼっちになることが多い私にとって、これはとても嬉しいことです。
懇親会などでも「こういったアプリを作ってまして」のような話題から入り、「この部分はあのフレームワークを使って実装してます」といったように話が盛り上がることが多いです。自分の作品があるというのは、大きなメリットだと思います。
まりもアプリの作者として、勉強会にお呼び頂いたこともありました。*3
まとめ
以上、個人プロジェクトのメリットをつらつらと書いてみました。
個人プロジェクト、ぜひおすすめですよ!